三協化成株式会社

ニュースリリース

  • 2010年3月2日

    環境リサイクルと共に歩む無機事業 金属コンタミ極小化に挑む有機事業

     1907年(明治40年)大阪・野田で産声をあげた小さな化学メーカーは、美しい瀬戸内の島々を臨む広島・安芸津へその拠点を移し、今では、その会社では「メタル・コンタミネーション・フリー」という独自のコンタミ除去技術で半導体、液晶用途の精密化学薬品を世界のハイテク企業へと供給している。また、家業である硫化ソーダは、環境リサイクル事業として舞台を中国へと移し、新たな歩みを始めている。その会社の名は三協化成㈱(大阪市北区堂島浜1-4-16、Tel.06-6345-4138)という。今回は同社代表取締役社長の前田雅也氏にお話を伺った。

    ――拠点となる安芸津事業所(広島県東広島市)には「精緻生産」という看板が掲げられていますね。

    前田 日本のモノ作りは「技」と「心」の両輪により支えられている。そのことを地元の偉人三浦仙三郎(近代醸造技術の祖)は後進の杜氏達に「至誠一貫」という言葉を通じて伝えている。これは単に作るだけではなく、作りこむことで「技」と「心」が込められた素晴らしいモノ作りが出来るという教えである。「精緻生産」とは、その精神を受け継ぐものと考えている。

    ――売上構成は。

    前田 有機事業が80%、無機事業が20%。分野別では電子材料が最大の比率で45%、ついで医農薬中間体20%、一般化成品15%となっている。基本的な事業スタイルは受託形式であり、たとえ独自製品であったとしても、顧客が使いやすいモノにカスタマイズし提供するのが三協化成の流儀。

    ――ビジネスソリューションは。

    前田 化学品の受託事業は、顧客からの引合いに対し、スクリーニング、サンプル合成、中量試作、量産と段階を追って事業を立ち上げていくのだが、これらの機能を一貫して持つことが弊社の強みである。

    ――得意技術は。

    前田 得意技術は2つある。その1つは「メタルコンタミネーションフリー」。金属コンタミの含有量を10ppb以下に抑えながら安定的に目的物を製造することを言う。長年の製造経験とそれに適合した研究、製造、分析技術がそれを可能にしている。この分野では世界有数の技術レベルと自負する。このきっかけは80年代にg-lineフォトレジスト中間体の製造を開始したことで、当初はppmレベルでの金属管理であったが、90年代にi-line、2000年代にはエキシマレーザーへと半導体プロセスが進化するのに伴い、現在はppbレベルでの金属管理を行っている。将来に向けては、新設のクリーンルーム完備の製造設備と専用ラボ(分析設備ICP-MS増設)にてppt世界への足固めを進めている。

    ――環境リサイクル分野へも新たな取り組みをされてますね。

    前田 もうひとつの得意技術が「硫黄を活用した合成技術」。家業である無機製品・硫化ソーダの長年の製造実績と、有機合成技術を融合できるところが技術優位性である。また、社会的な意義として石油精製副生の硫黄を少しでも有用・有価なカタチにして世に出すことが、この事業の本質でもある。新たな取り組みの舞台は中国。山東省に現地との合弁会社「東営三協化学」を設立、未回収硫黄を活用した製品化を行っている。会社設立から3年が経過、事業はようやく軌道に乗り始めた。

    硫黄化合物の環境用途での利用は、重金属除去、有価金属回収、金属表面処理など多様だが、最近ではバイオマスボイラーから出る重金属の除去、レアメタルの回収などにも使われている。

    環境エネルギー産業情報
    2010年3月2日掲載


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